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大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社

吹き流しが百瀬の滝を上りなば

そよ風に躑躅が咲き乱れている5月のOUVCガーデンへ散策にお越し頂きまして有難う存じます。昼下がりの夢想には気候環境ともに最適の月を迎えました。
表題を文書作成ソフトで入力してみたら「なば」に赤の波線がつきました。日本語文法を知らない人に「間違っている」と指摘されている気分です。ほどなく、本当に日本語を知らない日本人だ、と笑われるようになるのでしょう。「甍の波」が死語になりつつあるのよりも早い速度で、AIが進化しているらしいので。 ということは、新産業の挑戦はその速度以上が必要なのでしょう。ところが、企業の新設という観点だけで見れば5月は低調になる月でもあります。人サマには大型連休があるからかも知れません。5月から6月にかけて、企業の新設が減少するのは例年の事です。
今年上場が承認された会社で、5月が創業月になっている企業は2社です。2、3、4月は各3社でした。梅や桜がほころびる時節には創業意欲が膨らむものの、初夏が見えてくると高揚感が峠を越して次の準備期に入るのでしょうか。昨年IPOした会社で5月に創業日がある企業比率は3%、一昨年の2016年は7%でした。 新設企業数が減る月だからと言って、私たちがお茶を挽いている訳でもありません。被連結になっている3月期決算企業の管理部門は大忙しの月を迎えます。親会社の決算に間にあうように、休み返上を覚悟で作業に没頭するのが例年の展開です。
こうした作業がAIにとって代わられる暁には、企業の創業月も意欲の高まりや、アイデア湧出のバイオリズムに影響されずに平準化が進むのかもしれません。などと春の夢想の中、鯉に代わって工事現場の吹き流しを眺めるゴールデン・ウィークを迎えます。オープンイノベーション拠点の増築工事は基礎の「型枠撤去」まで進んできました。吹き流しが心地よく泳ぎ、雨が少ない今年はコンクリートの養生乾燥向きになっています。

2018年5月 代表取締役 神保 敏明

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