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大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社

神無き月に思うのは

10月を迎えます。この日から引き上げられるものの一つにたばこ税があります。1本当たりで1円引き上げられます。前回の東京オリンピックは10月の好天に開催されましたが、その時代(1964年)の成人男子喫煙率は8割を超えていました。20歳代でも同じでしたから、成人と喫煙は同義語でオッサンは須らくたばこ税を払っていました。それが時代の常識だったのです。
今年の調査(JT)では男子全体で27.8%、20歳代で23.3%です。国のたばこ税収入は国税分とたばこ特別税の合計で2018年度は約1兆円。2011年には1.2兆円でした。喫煙率の低下で税収が落ちていますから、税源という観点からは税率引き上げが税収増には繋がりません。政策決定者世代が想定している世間と実社会には乖離があるのかもしれません。喫煙が当たり前という生活様式が常識だった時代が変わってきています。
日本人男子の喫煙率低下と同様に長期金利も低下しています。ひと昔前の金融人にとっては信じがたいような金利が常態化し、パラダイムシフト、ニューノーマル、シンギュラリティなど、多様な表現で「新しい常識」が矢継ぎ早に生み出されています。ベンチャー投資もその一つかも知れません。この様相は、常識なき時代の裏返しのようにも思えます。
そんな時代に、将来展望を前提にした私どもの投資先企業数は20社を突破してきました。常識の変化が投資業務にどう影響しているかを、紫煙を燻らせて思考する時代でもなくなった事だけは確かです。と言って電子タバコを手にするのでもなく、来年の計画を考える時期になってしまいました。という訳で、新しい事を考えております。
増床棟の工事は地震、台風の連打で遅れ気味の様です。9月下旬から、大風が開けてくれたシートで再び覆われてしまいました。

2018年10月 代表取締役 神保 敏明

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