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大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社

いきなり、の夏

その日の朝は曇り空で、日射が少ない分過ごしやすく感じられる朝でした。8時前でしたから、仕事場へ急いでいた人も多いと思います。夏へ向かう日の週明けを、いきなり激しい揺れが襲いました。6月18日の大阪北部地震です。幸い、出勤済みの従業員にも、出勤途上の従業員にも怪我はありませんでした。直後に、お見舞いのメールや電話での安否確認を幾人もの方々から頂戴しました。ありがとうございました。
出勤途上だった従業員は、モノレールや電車に閉じ込められ、あるいは途中下車した後も帰宅せずに職場を目指しました。常態を堅持しようとしたこの選択は、週明けから多くの会議や打ち合わせ日程が目白押しになっているから、という仕事上の都合もありました。こうした選択が、社会的には夕方の混乱を増幅させることになりました。突発的に生じた事態を、日常に取り込んで対処して行く上での選択では、よりましな判断がつきにくいものです。
案件を検討する会議日程が詰まってしまうのは、案件の発生時期を調整するのが容易ではないからです。5月に述べましたが、企業の設立には月によって大きなばらつきがあります。資金調達をしようとする法人の動きも同様です。創設から与している事案でも、一気に動き出す局面があり、時間の工程表を作っていてもその通りには進みません。大抵の事態はいきなり、急展開します。 肌寒さも残る曇り空の下で、事務所ビルの外で安全確認を待っていた日から1週間後は夏日。気温変化の激しさは投資検討案件がいきなり動き出した場合と良く似ています。震後の事務所内片付けと並行して取り組む投資検討に追われている7月を、暑さ忘れる夏の始まりにしたいと思っています。
同じく新棟の建設現場は6月に入って急展開。基礎工事が終わって月初めには平地だった場所に、月末には9階までの骨組みがいきなり出現しました。6月最終週はスラブ配筋工事に入っています。

2018年7月 代表取締役 神保 敏明

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