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大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社

社長メッセージ

トップメッセージ(2019年3月)

還暦産業が生む磁力

学校では、卒業の季節を迎えます。「ベンチャー」という言い回しが珍しい表現ではなくなっていますが、それでも新出単語の感は残っています。職業選択として、その種の業態が若い人材を呼び寄せる理由は新鮮さと人生の充実感への期待が大きいからでしょう。

とはいえ、この表現は決して最近のものではありません。The Venturesが結成されたのは1959年。今年は60周年になります。そのブームの波に乗り切れなかった陸サーファーにも見えるベンチャー・キャピタル産業は、遅れ馳せの成長期にあります。

ベンチャー・ビジネスが、社会的認知を確立する出口の一つに上場があります。ジム・ロジャーズ氏が完全撤退したという2018年の日本の市場で株式を公開させた企業の平均社齢は18年。従業員平均年齢は36.6歳でした。10年前は34.9歳でした。傾向的に従業員の高齢化が進んでいるのは社会構造の変化を反映しているのでしょう。

その従業員の処遇を見ると、マザーズやジャスダックなどの新興市場で上場した企業の従業員平均の年間給与は昨年で542万円。10年前は539万円でした。2012年の465万円を底に上昇し続けてはいます。ベンチャーという表現が市民権を得てきた環境下で、処遇の変化が、充実感と並んで新産業の魅力を訴求できる時代になって欲しいと思っています。

インキュベーション施設となる増床棟の工事は、玄関に庇が取り付けられて、仕上げの段階に入ってきました。

      2019年3月 代表取締役 神保 敏明

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