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大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社

プレスリリース

阪大発ベンチャー「株式会社リモハブ」への投資を実行いたしました

阪大発ベンチャー「株式会社リモハブ」へ投資を実行

大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(以下「OUVC」)(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:神保敏明)を無限責任組合員とする、OUVC1号投資事業有限責任組合(以下「OUVC1号ファンド」)は、7月13日付で、株式会社リモハブ(以下「リモハブ」)(本社:大阪府豊中市、代表取締役:谷口達典)に対し、3,200万円の投資を実行いたしました。

ジャパンバイオデザインから誕生したベンチャー企業

リモハブは、「ジャパンバイオデザイン 大阪大学フェローシッププログラム」第1期チームが推進したプロジェクトから生まれた事業をより効果的に推進する目的で設立されました。
当プログラムの第1期は、大阪大学大学院医学系研究科 循環器内科学の谷口達典医師および企業から派遣された3名のエンジニアにより構成されるチームによって2015年10月にスタートし、医療現場の観察・ニーズ探索、ニーズの評価・選択、コンセプト創出、ビジネスモデル検証等を実施しました。プログラム修了後も引き続き臨床・事業化の視点での検証、プロトタイプ作成・検証等を実施し、試作第一号機が完成いたしました。リモハブは、この試作機を用いた学術的検証を大阪大学にて継続すると同時に、市場での検証等、事業化に向けた検証を加速して実施するため、2017年3月に株式会社リモハブを設立し、谷口医師が代表取締役に就任しました。なお、谷口氏は、大阪大学大学院医学系研究科の特任研究員も務めています。

「ジャパンバイオデザイン」とは

「バイオデザイン」は、2001年にスタンフォード大学の研究者が開始した、デザイン思考をもとにした医療機器イノベーションを牽引する人材育成プログラムです。開発初期段階から事業化の視点を取り入れ、医療現場のニーズを出発点として問題の解決策を開発し、イノベーションを実現するアプローチをとることが特徴です。現在はこのプログラムが世界各国に広がっており、「ジャパンバイオデザイン」はその日本版です。ジャパンバイオデザインは、文部科学省が創設した「橋渡し研究加速ネットワークプログラム」の支援を受け、全国7拠点ある橋渡し研究支援拠点のうち、大阪大学、東京大学および東北大学が、スタンフォードバイオデザインと共同で、医療機器の次世代を担うイノベーションリーダー人材を育成するプログラムとして開発され、2015年にスタートしました。大阪大学大学院医学系研究科・澤芳樹教授がチーフディレクターとなり、大阪大学国際医工情報センター(センター長:坂田泰史教授)とのパートナーシップのもと、医療機器開発人材育成を推進しています。

世界初の遠隔心臓リハビリテーションシステム

リモハブは、医療従事者の管理のもと、IoT技術を効果的に活用した、在宅にて適切にリハビリテーションを実施できる遠隔医療システムを開発することにより、心臓リハビリテーションの実施率の向上を目指すとともに、国内死因別死亡者数第2位である心疾患の予後を改善し、人々の健康寿命を延ばすことを目指します。
心疾患は日本における死因別死亡者数が第2位であり、心疾患のなかで最多となっているのが心不全と報告されています。日本における心不全患者は120万人以上と推定されていますが、高齢者に多い疾患であることから、今後患者数は増加するものと見込まれています。
これら心不全患者の心肺機能を改善させるため、従来は外来に通院しながら心臓リハビリテーションが行われていますが、高齢等のさまざまな事情により、実際に通院できている患者は約1割程度と言われています。
リモハブでは、IoT技術を活用することで、医療従事者によるバイタルサイン・症状把握と負荷管理を実現し、在宅であっても、通院と同じような適切なリハビリテーションを行うことができるシステムを開発しています。他国ではウェアラブルデバイスを用いて、在宅運動状況のモニタリングを行うという試みは行われていますが、リモハブが開発するシステムは、医療従事者がリアルタイムで適切に管理しながら、在宅で心臓リハビリテーションを行えることに特徴があり、現状では世界に存在していない、新しいシステムであると言えます。

今回の投資資金で遠隔医療システムシステムの開発を加速

リモハブの設立は、ジャパンバイオデザインから誕生した初めてのベンチャー企業であり、大阪大学が提供する事業化指向のアントレプレナーシップ教育の1つの大きな成果であると言えます。また、リモハブは今後も、大阪大学医学部と密接に連携しながら事業を進めることとしております。リモハブは、日本における医療・ヘルスケア領域における起業モデルを創出するだけでなく、当該領域におけるイノベーション・エコシステムの構築に貢献するなど、今後の発展が期待されています。
リモハブが掲げる「来たる超高齢化社会において、人々の健康寿命の延伸を実現することによって、ヒトが一生涯活躍できる社会の創出に貢献する」というビジョンは、日本の医療の発展に貢献する意思の表れだけでなく、大阪大学の研究成果を事業化し、社会に還元することへの強い意欲であると評価できることから、OUVCがリモハブへ投資する意義は極めて大きいものと判断いたしました。
リモハブは今回の投資によって調達した資金をもとに、心臓リハビリテーションを対象とした、在宅にて適切に実施できる遠隔医療システムの開発を進め、医療機器の許認可、保険適用、システム普及の実現化へと、事業を加速させていきます。

・リモハブの概要
会社設立            20173
事業内容             革新的遠隔心臓リハビリテーション用機器の企画・開発、製造、販売等
所在地                大阪府豊中市
代表取締役        谷口 達典(たにぐち たつのり)
URL                    https://www.remohab.com/

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